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旅行・食べ物・音楽・映画などの覚書き。ワンコ生活もスタート。                        


by Melissa N.
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XS Project

XS Project_d0106242_16332294.jpg

チランダックという、南ジャカルタの街に、XS Projectの工場はある。
工場と言っても、一軒家。
その入口に、活動の説明が。

これがなければ、全く気づかない。

XS Project_d0106242_16331712.jpg

中に入って、早速、Retnoさんから、説明を受ける。

XS Project_d0106242_16331396.jpg

これは、我が家から見える、ゴミ分別所。

ここジャカルタでは、分別ゴミの概念がない。
プラスチックも、瓶も、新聞も、すべてひとまとめに捨てる。
(分別して捨てるのだが、結局ひとまとめにされてしまう。)

それらのゴミをtrash pickerと呼ばれる人たちが、分類していく。
会社が人を雇っているところもあるが、
大半は、ゴミ山に暮らしながら、trash pickを仕事としている、貧しい人たちだ。

今回見学したXSプロジェクトでは、
彼らから、プラスチックの袋を、
30キロ8000ルピア(約80円)ほどで買い取っているらしい。
これでも、相場の1.5倍から2倍。

XS Project_d0106242_163312.jpg

そうやって集めたプラスチックバックを、
色別に仕分けし、一つ一つ丁寧に洗って、

XS Project_d0106242_1632571.jpg

乾かして、
(今日はblue day!)

XS Project_d0106242_16325378.jpg

色別にまとめておく。
破れていたり穴があいていたり、使えそうもないものは、
細かく裁断して、枕の中身として使うそうだ。

XS Project_d0106242_16325033.jpg

そして、それらを縫い合わせて、

XS Project_d0106242_16324644.jpg

様々なバッグや容器に作り替える。

他にも、タイの工場で不要になったカーシートを大量に寄付してもらい、
それらを使って、パソコンバッグを作ったり、
小物を作ったりもしている。

こうしてできたリサイクル品を売って、収益の5%を、
trash pickerの子供たちの教育費として寄付している。

貧しいtrash pickerの家族は、子供の養育費まではとてもまかなえない。
しかし、それでは、trash pickerは永遠になくならない。
子供たちが少しでも良い教育を受けて、貧困の連鎖から脱出しなければ。
そのための援助プロジェクトが、こちらの活動。

trash pickerをなくすために、
trash pickerの仕事にお金を払い、
その子供たちに寄付をする。

一件矛盾しているような活動。
創始者はアメリカ人だが、
その後は、インドネシア人自らが活動を推進しているところに意味があると思う。

ただ、人手も、アイデアも、資金も、不足している若い団体故、
他の大きなボランティア団体の一部としてやっていけば良いようにも思うが、
それはそれで、いろいろ問題があるようだ。

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by melissan | 2013-02-22 16:32 | ジャカルタ生活