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旅行・食べ物・音楽・映画などの覚書き。ワンコ生活もスタート。                        


by Melissa N.
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映画の意義

11月11日。ポッキーの日?犬の日?いろいろ言われていますが、
私にとっては「映画の日」でした。「ロッキーザファイナル」に「犬神家の一族」、
「こわれゆく世界の中で」、「フランシスコの二人の息子」など、
ジャンル問わずひたすら観る、観る・・・・。

前々からリクエストするも回ってこなかったDVDが、偶然にも主役のディカプリオ君の
誕生日であるこの日に我が家にやってきたのも、何か意味深い気がします。
「ブラッドダイヤモンド」

「Catch me if you can」や「ディパーテッド」などワルな役が続いている彼。
「タイタニック」のイメージが強すぎるのか、演技派というよりはビジュアル派と思われ、
良い作品に恵まれなかった彼も最近実力に見合った役が回ってきていますね。
ブラッドダイヤモンド」は、ジャイモン・フンスーとともに主演男優賞に匹敵する出来映え。
(それでも、アカデミー賞がとれないのは、身内ハリウッドに人気がないのかな?)

今回は時間もあったせいか、一度見終わったあとに、
監督の解説付きでもう一度観てしまいました。
DVDはこれがあるからいいですね。
ただ見ているだけでは見逃してしまうようなシーンに深い意味があったり、
監督の考えが聞けたり。今回はディカプリオの操るアフリカ英語やクリオ語など、
言語について興味深い話が聞けました。(彼の努力、本当にすごいです。)

もとから宝石に関心の薄い私ですから、キンバリープロセスについては全く知りませんでした。
また、Conflict Diamondの現状がこれほどのものとは思っていませんでした。
(映画を観終わってからしばらく上記2つについていろいろ調べてよくわかりました。
なかでもこちらはうまくまとめてあります。視点は異なりますが。)

アフリカでの内紛と難民についてはよく耳にするけれど、私達にとっては遠い国。
なかなか実態を理解することは出来ません。
そんな時、こういう映画は本当に意味があると思います。
ドキュメンタリーと違い、事実だけではなくて、その土地で生きるあらゆる人々の思いが
伝わってきますし、私のような無知な人間にも分かりやすく、背景から現状まで
説明してくれます。
確かに映画製作者の意図が見えると、それに操られたくないという意志が働き、
うんざりすることもありますが、今回の映画は自分の目で見ることが出来たと思います。

レオ様と騒がれた頃とは違い、演技の幅がぐっと広がった彼は、環境問題にも
熱心に取り組む、人間的にも厚みのある役者さんになりました。(あごの動き一つで
感情の変化を表現しているなんて、監督の解説を聞くまで気づかなかった。)
共演のジェニファー・コネリーも、ジャイモン・フンスーも、そしてスタッフも、
演技だけでなく人間的にすばらしい集団によるすばらしい映画だということが、
よくわかりました。
by melissan | 2007-11-15 12:05 | 映画