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旅行・食べ物・音楽・映画などの覚書き。ワンコ生活もスタート。                        


by Melissa N.
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⚪️⚪️と◯◯の関係

予定をキャンセルして、1日引きこもることにして、さて何をしよう?
と考えて、
最近観た映画の中から、「関係」に焦点を絞って、4つをまとめてみた。
一見、バラバラなこれらの映画が、私に一つの道を示してくれた気がする。

「わたしの、息子」 〜〜〜母と息子の関係

間違った愛情を注いだ母と、自立できない息子に、いらだち、同情し、
時々休みながら見なければいけないくらい、息が詰まった。
結局、母に感情移入している自分に気づいて、愕然とした。
道徳的に間違っていても、子供を守りたいという母の愛情に
おかしいと思いながらも、共感してしまった。

とにかく、明るい未来を予想させる結末にほっとした。

原題は、Pozila Copilului、胎児の姿勢。
このタイトルと、監督のカリン・ペーター・ネッツアーの言葉が、
まさに私の気持ちを代弁してくれる。

『私の、息子』は母親と息子の関係を病理学的に描いた映画です。
親に頼る子供と子供に頼る親の関係について描き、いずれの形にせよ、
親はいずれは子供を喪失するということ、を描いています。
カメラに重点を置いた作品でもあります。
突き上げる怒りや、くすぶる反発といった登場人物たちのその時々の心理状態を出来る限り誠実に、
いうなれば、その人物の人生のある一片をドキュメンタリーで見せるように心がけました。
たとえ傷だらけの家族であろうとも、観客が登場人物たちに共感できるよう、
彼らのキャラクターは精神分析にも近い丹念な分析をしています。


「かぐや姫の物語」 〜〜〜父と娘の関係

映画評では、かぐや姫の真実を描き出したという部分がクローズアップされていたが、
私が一番印象に残ったのは、父(翁)と娘(かぐや姫)の関係だった。
かぐや姫のために良かれと様々に手を尽くすが、
そのうち、姫の気持ちなど無視して突っ走ってしまう翁。
月からの迎えが来ても、まだ悟ることのできない翁が、哀れでならない。

そして、ここでも、自分はどうだろうと振り返ると、
翁と少しも変わらない自分がいて、しばし呆然とした。


「チョコレートドーナッツ」 〜〜〜他人と他人の子の関係

アラン・カミングが好きで、ほとんど前知識なく観て、号泣してしまった。

70年代、まだゲイに対する偏見が強かった時代。
いくら母親に育児放棄されたからといっても、
彼らが本当の両親以上の愛情を注いで育てても、
世間は、認めようとしない。
しないどころか、彼らを引き離そうと躍起になる。

そして、最悪の結末。

人は、なぜ、自分と違うものを嫌悪してしまうのか。
そして、正義感をふりかざし、叩き潰そうとするのか。

マルコ役のアイザック君が素晴らしい演技。
70年代の名曲の数々も、すばらしい。早速サントラ盤買っちゃった!


「猿の惑星 新世紀」 〜〜〜Apeと人類の関係

「猿の惑星 創世記」に続く第2弾。
たった10年しか経っていないとは思えないほど、荒廃した人間社会。

そして、また、人類とapeは同じ過ちを繰り返す。

停戦合意したにもかかわらず、軍備を整える人類。
人類を信用せず、偵察に行って、銃を奪ってしまうape。
お互いが、相手より優っていると思う。
だから、劣っているものは皆殺しにされて当然だと思う。

そのうち、仲間同士でもいがみ合うことになる。
"Ape shall not kill ape”と言いながら、殺しあうape。
apeを信用しろと説得しても、聞く耳を持たない人類。

現実社会で、同じことが起きている。
この映画を作った人達が、
この映画を観た人達が、
復讐からは何も生まれないと学ばなかったのだろうか。


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by melissan | 2015-02-17 16:34 | 映画