まずは恒例のご挨拶。
”How's your holiday?"
楽しかったよ。アイスランドに行ったから。
”?!”(この反応が見たかった!)
ニューイングランドの小さな町で生まれ育った彼らにとって、
アイスランドという国は、その名のとおり「氷しかない国」。
海外生活経験者でも、「なんで、わざわざそんな寒くて何もないところに?」
私達も人のことは言えません。
訪れるまで、同じような印象しかなかったですから。
では、なぜ行くことに?
それはずばり、温泉!
カナダにいた時は深めのバスタブがあったので、よく温泉ごっこをしていました。
だって、体を洗う場所とバスタブが離れているので、
あたかも露天風呂に移動するみたいだったから。
しかし、アメリカではあの浅いバスタブのみ。気分が出ません。
温泉恋しい!そんな私の目に飛び込んできた「ブルーラグーン」、巨大露天風呂。

外国ですから、水着着用なのは仕方ないにしても、
泳いでも泳ぎきれないほどの大きさの露天風呂に我慢ができなくなりました。

酸が強く顔をつけられないのが残念でしたが、ふやけるまで堪能しました。
そして、その後は、グルメ大国アイスランドのお食事。

物価が高いので結構なお値段しましたが、それに見合う味と飾りつけ。
他にも私お得意ビュッフェ(この時も)で、現地料理に挑戦。
とっても雰囲気のあるSASホテル内レストラン。
エルクやトナカイなど、珍しいお肉をトライしました。
島南部にある3つのゴールデンポイント(見所)を回ります。
7時ごろ集合だったと思います。ともかく11時ごろまで真っ暗なので、眠くてしょうがない。
バスに乗ってまず向かった先は地熱発電を利用したバイオアグリカルチャーの施設。
巨大な倉庫のような中に入ると、ここはどこ?
熱帯の果物やあらゆる種類の野菜が育てられています。
地熱発電、偉大なり。
いよいよ3つのポイントの一つ目、ゲイシール(英語でgeyser、ガイザー、
でもアイスランド語読みするとゲイシール)
イエローストーンほどではないのでしょうが、間近で吹き上がるのを見るのは爽快。
(写真は暗すぎてうまくとれたのがなかった。残念。)

眠気も覚める豪快さ。柵も何もないので、吸い込まれそうになるのを必死にこらえる。

「地球の割れ目」と言われるギャウ。(これまた暗くてうまく撮れなかったので写真なし。)
火山国アイスランドは、島のど真ん中に地溝帯が走っています。
プレートの移動に伴ってできたこの亀裂、地表で観察できるのは、
アフリカの一部とここアイスランドだけだそうです。
年々アイスランドは分裂しているのだ。大変!
このシンクヴェトリル国立公園、アイスランドの故郷とも呼ばれるところで、
世界で最初に民主的な協議がおこなわれたところ。
なんとも不思議な感じのするこの景色、言われて納得。
しかもそれを取り仕切ったのは女性!
再び、偉大なり、アイスランド。

旅行先をアイスランドと決めて島内ツアーの予約で電話した時。
手元にあったアイスランド観光局作成のパンフレットには「island tour」と
なっていたのでそのまま英語読みすると相手が「どの島のツアーですか?」
しばらくして、アイスランド語ではicelandをislandと書くのだと知りました。
しかし、彼らの英語力、すごいです。完璧。おかげでとてもスムーズに旅行が出来ました。
小学校からデンマーク語と英語を習うので、ほとんどの人がバイリンガルどころか、
トリリンガル!だそうです。うらやましい。
Thanksgiving Holidayはアメリカ中が大移動で大騒ぎ。
ということで、ある年、我が家はアイスランド旅行をしたのでした。
レーガン・ゴルバチョフの冷戦終結対談が行われたレイキャビク。
なぜ、この地が選ばれたのか、訪れてみて納得しました。


日本と同じ火山国。
とはいえ、レイキャビクは平坦な土地がどこまでも続く島の南西部にあります。
文化圏が北欧である彼らのセンスの良さは町並みにも表れています。
ハトルグリームスキルキャ教会の展望台からの景色はおもちゃの街のようにカラフル。
寒さも忘れて見入ってしまいました。

街のメインストリートは既にクリスマスの飾り付け。
遠くにハトルグリームスキルキャ教会が見えています。
名前からは想像できないくらい、ボストンより暖かいし、明るかった。
北極圏にありながら、暖流が近くを流れているおかげで、雪も少ないし、
地熱発電が進んでいるので、夜の時間が19時間(!)にもかかわらず
街灯がついていて明るいのです。